HBMシェア(HBM=広帯域メモリの会社別の分け前)を調べると、記事によって「SK hynixが6割」「7割」「5割」と数字がばらばらで、どれが最新なのかわかりにくいと感じたことはありませんか。HBMのシェアは、四半期ごとに大きく動くうえ、売上で数えるか出荷量で数えるか、いつ発表された値かによっても変わります。
このページは、HBMの会社別シェアを数字・時点・出典の3点セットで記録し、四半期ごとに更新していく「定点観測」のページです。3社の強みや戦略の比較は別の記事にまとめているので、ここでは数字の記録と読み方に絞ります。
こんな疑問はありませんか?
- HBMのシェアは、今どの会社がどれくらい?
- 記事によってシェアの数字が違うのはなぜ?
- SamsungやMicronは追い上げているの?
- シェアは売上で見るの?出荷量で見るの?
この記事でわかること
- 最新のHBMの会社別シェア(数字・時点・出典つき)
- 2025年からの四半期ごとのシェアの推移(表と図)
- 数字が記事ごとに違う3つの理由と、読むときの注意
- 次の更新で見るところと、更新の履歴
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技術の積み上がり(下から上へ)
DRAM
HBM ←ココ
先端パッケージ
GPU
GPUサーバー
AIデータセンター
サプライチェーン(上流から下流へ)
素材
装置
メモリ製造
パッケージング
GPU設計
システム統合
一言でいうと:HBMを作る3社の売上の分け前を、四半期ごとに記録するページです。
HBMシェア、先に結論
数字を確かめた日:2026年10月14日(反映した最新の数字:2026年4〜6月期。次は、7〜9月期の数字が報じられたあとに書き足します)
先に結論
HBMのシェアは、2026年4〜6月期の売上ベースでSK hynix 50%・Samsung 33%・Micron 18%です(Counterpoint Researchの調査として、2026年9月3日に韓国の複数の新聞が報道)。
SK hynixは首位を保っていますが、1〜3月期の58%から8ポイント下がり、Samsungは21%から33%へ12ポイント上がりました。2社の差は37ポイントから17ポイントに縮まっています。Micronは21%から18%です。
50%
SK hynix(2026年4〜6月期)
出典:Counterpoint Research(報道 2026年9月)
33%
Samsung(同)
出典:Counterpoint Research(報道 2026年9月)
18%
Micron(同)
出典:Counterpoint Research(報道 2026年9月)
最新のHBM会社別シェア(2026年4〜6月期)
このページの数字は、すべて「数字・時点・出典」をそろえて載せます。調査会社の有料の資料を転載せず、報道で引用された値を「〇〇の調査として△△が報じた」形で書いています。
| 会社 |
シェア |
時点 |
数え方 |
出典 |
| SK hynix(000660.KS) | 50% | 2026年4〜6月期 | 売上 | Counterpoint Research の調査として韓国経済新聞・SBS Biz が報道(2026年9月3日) |
| Samsung(005930.KS) | 33% | 2026年4〜6月期 | 売上 | 同上 |
| Micron(MU) | 18% | 2026年4〜6月期 | 売上 | 同上 |
用語メモ:HBM(エイチビーエム)
High Bandwidth Memory の略で、DRAMのチップを縦に積み重ね、GPUのすぐ隣に置く高速なメモリです。量産しているのは、2026年10月時点で SK hynix・Samsung・Micron の3社です。
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2026年9月の報道で引用された、Counterpoint Research の売上ベースの値を四半期ごとに並べました。同じ調査会社・同じ数え方の値だけを並べているので、増減を比べられます。
| 四半期 |
SK hynix |
Samsung |
Micron |
備考 |
| 2025年4〜6月 | 64% | 15% | — | Micron は報道に値なし |
| 2025年7〜9月 | 56% | 23% | — | 同上 |
| 2025年10〜12月 | 57% | 22% | — | 同上 |
| 2026年1〜3月 | 58% | 21% | 21% | |
| 2026年4〜6月 | 50% | 33% | 18% | 最新。合計101%は四捨五入 |
2025年4〜6月期に64%あったSK hynixのシェアは、1年で50%まで下がりました。Samsungは15%から33%へ倍以上になり、2026年4〜6月期に大きく伸びています。Micronは報道で値が確かめられた2四半期では21%→18%です。
注意:Micronの2025年4〜12月の3四半期は、報道に値がなかったので「—」にしています。3社の残りを引き算して埋めることはしていません(中国のCXMTなど、ほかの会社が入る可能性があるため)。
シェアの数字が記事ごとに違う3つの理由
HBMのシェアは、同じ四半期でも記事によって数字が違います。理由はおもに3つです。
| 理由 |
中身 |
例(同じ2025年4〜6月期) |
| ① 数え方が違う | 売上(金額)で数えるか、出荷量(ビット数)で数えるか。単価の高い製品を多く売る会社は、売上のシェアが大きく出る | 出荷量ベース(2025年9月の発表):SK hynix 62%・Micron 21%・Samsung 17%/売上ベース(2026年9月の報道):SK hynix 64%・Samsung 15% |
| ② 発表のあとで直される | 調査会社は、各社の決算が出そろうと過去の四半期の値を直すことがある | 2025年7〜9月期の SK hynix は、2025年の発表で57〜58%、2026年9月の報道で56% |
| ③ 調査会社が違う | Counterpoint・TrendForce など、会社ごとに集め方が違う | このページは Counterpoint の値にそろえ、ほかの会社の値は混ぜない |
このブログの記事の中には、①の「出荷量ベース・2025年4〜6月期」の値(SK hynix 約62%)を引用しているものがあります。古い値ではありますが、時点と数え方を書いたうえでの引用なので誤りではありません。最新の値は、このページで確かめてください。
ポイント:シェアの数字を見たら、①いつの四半期か、②売上か出荷量か、③どの調査会社か、の3つを確かめると、記事どうしの食い違いに振り回されません。
会社自身もシェアの目標を語ることがあります。たとえばMicronは2025年3月の決算説明会で、2025年10〜12月期にHBMのシェアを自社のDRAM全体のシェア並みにする目標を示しました。会社の発言は目標や見通しで、調査会社の集計とは別のものとして読みます。
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2026年4〜6月期にシェアが動いた背景
Samsungは2026年2月12日、HBM4(第6世代のHBM)の量産出荷を始めたと発表しました。報道によると、Counterpoint は「HBMの売上の大半は今もHBM3E(第5世代)」で、「HBM4の出荷は下期から本格化する」と見ています。そのうえで、SamsungがHBM4の出荷を本格化させるにつれて、シェアをさらに広げるとの見通しを示しました。
つまり、4〜6月期のSamsungの伸びは、HBM4が本格的に立ち上がる前の段階の動きです。7〜9月期以降の数字で、HBM4の出荷がシェアをどこまで動かすかがはっきりしてきます。
用語メモ:HBM3E と HBM4
HBMの世代の名前です。HBM3E は2024〜2025年のAI向けGPUに広く使われた第5世代、HBM4 はデータの通り道(インターフェース)を広げた第6世代で、NVIDIA の次の世代のGPUなどに使われます。
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次の更新で見るところ
| 見るところ |
なぜ見るか |
| SamsungのHBM4の出荷がシェアに表れるか | Counterpoint はHBM4の出荷を下期から本格化と見ている。7〜9月期の数字が最初の確認の場 |
| SK hynixが首位を保つか | 2025年4〜6月期から1年でシェアが14ポイント下がった。HBM3Eの出荷の多さが首位を支えている |
| Micronの値が続けて報じられるか | 2025年4〜12月の値が報道で確かめられていない。報じられたら推移の表を埋める |
| 過去の四半期が直されていないか | 直されたら推移の表を新しい値に替え、更新の履歴に書く |
このページは、新しい四半期の数字が報じられたら、最新の数字・推移の表・図・更新の履歴の4か所を直し、冒頭の「数字を確かめた日」を変えます。
HBMの行き先の大半は、TSMCのCoWoSで組み立てられるGPUです。TSMCの決算期・直近の決算と最新の速報は、会社ページにまとめています。
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更新の履歴
| 日付 |
更新した中身 |
| 2026年10月14日 | ページを作成。2025年4〜6月期〜2026年4〜6月期の5四半期(売上ベース、Counterpoint Research の調査の報道)を記録 |
よくある誤解
誤解1:SK hynixのシェアは6割で固定している
2025年4〜6月期の64%から、2026年4〜6月期は50%まで下がりました(売上ベース)。HBMのシェアは四半期ごとに大きく動きます。
誤解2:シェアが下がった会社は、売上も減っている
シェアは市場全体の中の分け前です。市場が大きくなっていれば、シェアが下がっても売上が増えていることがあります。売上そのものは各社の決算で確かめます。
誤解3:違う記事のシェアを並べれば推移がわかる
数え方(売上か出荷量か)や調査会社が違う値を並べると、増減を見誤ります。同じ調査会社・同じ数え方の値どうしで比べます。
まとめ
- 2026年4〜6月期のHBMシェアは、売上ベースでSK hynix 50%・Samsung 33%・Micron 18%(Counterpoint Research の調査の報道)
- SK hynixは首位のまま、Samsungが1四半期で12ポイント上げて差を縮めた
- シェアの数字は、時点・数え方・調査会社の3つをそろえて比べる
- このページは四半期ごとに更新する。3社の強みと戦略は比較の記事で
よくある質問
Q. HBMのシェアが一番大きい会社はどこですか?
A. SK hynixです。最新の四半期でも首位ですが、Samsungとの差は縮まっています。数字はこのページの最新の表で確かめてください。
Q. HBMを作っている会社は何社ですか?
A. 量産しているのは SK hynix・Samsung・Micron の3社です。中国のCXMTなども開発を進めていると報じられています。
Q. HBMのシェアは売上と出荷量のどちらで見ればいいですか?
A. どちらも使われますが、混ぜて比べないことが大切です。このページの推移は売上ベースにそろえています。
Q. このページはいつ更新されますか?
A. 新しい四半期のシェアが報じられたら更新し、冒頭の「数字を確かめた日」と更新の履歴に日付を書きます。
免責事項:本記事はHBMの市場の構造を理解するための情報提供を目的としたものであり、特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。業績などの数値は2026年10月14日時点の公開情報に基づき、将来の成果を保証しません。投資判断は、ご自身の責任と最新の一次情報(IR・有価証券報告書など)に基づいて行ってください。
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