NVIDIAとは?何の会社か・決算はいつか・AIインフラのどこにいるか(NVDA)|基本データと関連記事・最新の速報

NVIDIAの会社ページのアイキャッチ。設立1993年・Nasdaq NVDA、決算期は1月で年4回発表、2026年1月期の売上高2,159億ドル(前年比65%増)を示す 企業・関連銘柄
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先に結論

NVIDIAとは、AIの計算に使うGPUと、GPUどうしをつなぐネットワーク(NVLink・InfiniBand・Ethernet)を設計する米国の会社です(エヌビディア、ティッカー NVDA)。チップの製造はTSMCなどに委託し、自社は設計とソフトウェア、サーバーやラックの「設計図」を担います。2026年1月期は売上の約9割がデータセンター向けでした。

決算は1月締め(1月の最終日曜日)で、四半期の決算を2月・5月・8月・11月の下旬に、米国太平洋時間の14時(日本時間の翌朝7時)に発表します。次の決算は2027年1月期の第3四半期(2026年8〜10月)で、11月中〜下旬(会社の案内待ち。前年は11月19日)です。

このページは、NVIDIAの基本データ・決算の読み方(1月決算と市場別の売上)と、このブログのNVIDIAに関する記事・最新の速報を1か所にまとめた「会社ページ」です。数字は会社の一次情報(SECへの提出書類)にもとづき、決算のたびに更新します。

この企業の立ち位置:AIインフラ > GPU・システム(設計) > NVIDIA
サプライチェーン(上流から下流へ)
製造装置・材料→ウェーハの製造・先端パッケージ(TSMC)→メモリ(HBM)→GPU・システムの設計(NVIDIA) ←ココ→サーバー・データセンター
関わる技術
GPU NVLink HBM CoWoS 液冷 800VDC
一言でいうと:AIデータセンターの「計算の心臓部」であるGPUと、それを1台の巨大な計算機にまとめる設計を握る会社

NVIDIAの基本データ

まず、会社の輪郭を1枚の表にします。業績は2026年1月期(2025年1月27日〜2026年1月25日)の実績で、通貨は米ドルです。

項目 内容
社名NVIDIA Corporation(エヌビディア)
本社米国カリフォルニア州サンタクララ
設立1993年4月(創業者 ジェンスン・フアン氏ほか)
上場Nasdaq(NVDA)
決算期1月(1月の最終日曜日。2027年1月期は53週)。四半期の決算を2・5・8・11月の下旬に発表(2026年は 2/25・5/20・8/26)
事業データセンター向けのGPU・CPU・ネットワーク(Compute & Networking)と、ゲーミング・プロ向けのGPU(Graphics)の2つのセグメント。チップの製造は委託(ファブレス)
従業員約42,000人・38か国(2026年1月期末。うち研究開発 約31,000人)
2026年1月期の売上高2,159.4億ドル(前年比 +65%)。うちデータセンター 1,937.4億ドル(+68%、売上の約90%)
2026年1月期の利益売上総利益率 71.1%、営業利益 1,393.0億ドル、純利益 1,200.7億ドル、希薄化後1株利益 4.90ドル
2026年1月期の設備投資61億ドル(自社の工場を持たないため、売上に対して小さい)。部品の購入と供給・生産能力の長期の義務の残高は952億ドル
配当・自社株買い四半期配当 1株0.25ドル。2027年1月期 第2四半期の株主還元 約260億ドル、自社株買いの残り枠 約990億ドル

市場別の売上(2026年1月期)は、データセンター 1,937.4億ドル(うち計算用 1,623.6億、ネットワーク 313.8億)、ゲーミング 160.4億、プロフェッショナルビジュアライゼーション 31.9億、自動車 23.5億、OEM・その他 6.2億です。地域別(顧客の本社の所在地)では米国 1,496.2億ドル(約69%)、台湾 423.5億、中国(香港を含む)196.8億、その他 43.0億。直接の顧客1社が売上の22%、別の1社が14%を占めます。

このブロックの参照データ
・NVIDIA「Form 10-K(2026年1月期)」(2026年2月25日、SEC) 設立・本社・従業員・セグメント・市場別と地域別の売上・顧客の集中・設備投資

AIインフラのどこにいるか:GPUの設計と、「1台の巨大なGPU」の設計図

AIデータセンターの計算の中心はGPUで、その大半をNVIDIAが設計しています。ただしNVIDIAはGPUのチップを売るだけの会社ではありません。GPUを何十個もNVLinkでつないでラック1本を「1台の巨大なGPU」にする設計(GB200 NVL72など)、それを冷やす液冷、電気を送る800VDCの考え方まで、データセンターの「設計図」を決める位置にいます。

製造は、チップをTSMCの最先端の工程で作り、HBMをSK hynix・Micron・Samsungから買い、CoWoSで1つにまとめ、Hon HaiやWistronなどが組み立てます。GPUサーバーの中身、NVLink、CoWoSは次の3本で押さえられます。

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ポイント:NVIDIAが「半導体会社ではない」と言われる構造(ソフトウェアとシステムで囲い込む仕組み)の分析は、別の記事で詳しく書いています。このページは基本データと記事の入口です。
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決算の読み方:1月決算と、データセンター部門の数字

NVIDIAの決算期は1月で、「2027年1月期(Fiscal 2027)」は2026年1月26日から2027年1月31日までです。四半期の呼び方(Q1〜Q4)が暦の四半期とずれるので、「2027年1月期の第2四半期=2026年5〜7月」のように読み替えます。直近4四半期と、第3四半期の会社の見通しは次のとおりです。

期間 売上高 うちデータセンター 売上総利益率 純利益
2026年1月期 第4四半期(2025年11月〜2026年1月)681.3億ドル623億ドル75.0%429.6億ドル
2027年1月期 第1四半期(2026年2〜4月)816.2億ドル752億ドル74.9%583.2億ドル
2027年1月期 第2四半期(2026年5〜7月)962.2億ドル(前年同期比 +106%)890億ドル(+117%)75.0%596.9億ドル
2027年1月期 第3四半期(2026年8〜10月、会社の見通し)1,080億ドル ±2%—74.0% ±0.5ポイント—
2027年1月期 第3四半期(2026年8〜10月、結果)11月の発表後に追記———

決算で見るところは4つです。①売上が会社の見通し(第3四半期は1,080億ドル±2%)の範囲に入ったか、②データセンター部門の売上とその内訳(計算用とネットワーク)、③売上総利益率(第2四半期は75.0%、新製品の立ち上げで動く)、④次の四半期の見通しと、Blackwell・Vera Rubinなど製品の世代交代の進み(2026年8月の発表で、Vera Rubinは「本格生産に入った」)です。2027年1月期の発表文は、市場別の売上を「データセンター」と「エッジコンピューティング」の2つで示しています。

発表 時期 内容
四半期の決算(8-K・CFOのコメント)2月・5月・8月・11月の下旬、太平洋時間14:00(日本時間 翌朝7:00)売上・市場別の売上・利益率・次の四半期の見通し。日程は約3週間前に会社が発表
10-Q・10-K決算の後地域別の売上、顧客の集中、供給の義務の残高、従業員
GTC(開発者会議)3月(サンノゼ)など次の世代のGPU・ラックの発表。数字より製品の予定
注意:見通しは会社が示す範囲(±2%)つきで、中国向けのデータセンターの計算用の売上は見込まない前提です(2026年8月の発表)。非GAAPの数字と GAAP の数字が並ぶので、比べるときはどちらかにそろえます。このページはGAAPの数字で書いています。
このブロックの参照データ
・NVIDIA「NVIDIA Sets Conference Call for Third-Quarter Financial Results」(2025年10月29日) 前年の第3四半期の決算の日程(11月19日 14:00 太平洋時間)。今年の日程は会社の発表待ち

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追い風と逆風(2026年10月時点)

追い風:データセンターの投資

2027年1月期 第2四半期のデータセンターの売上は890億ドルで前年同期の2.2倍。第3四半期の見通しは売上1,080億ドル±2%です。

追い風:世代交代を自分で決められる

Blackwellに続くVera Rubinが本格生産に入り(2026年8月の発表)、GPU・CPU・NVLink・ラックまでをまとめて設計する位置にいます。

逆風:顧客と地域の集中

直接の顧客1社が売上の22%、別の1社が14%。売上の約69%は米国の顧客で、少数のクラウド事業者の投資計画の変化が業績に大きく効きます。

逆風:輸出規制と中国

H20で2026年1月期に45億ドルの費用を計上し、第3四半期の見通しは中国向けのデータセンターの計算用の売上をゼロと置いています。規制の変化がそのまま数字に出ます。

逆風:供給の制約と長期の義務

製造はTSMCとHBMの会社に依存し、CoWoSやHBMの供給が出荷の上限になります。部品と生産能力の長期の義務の残高は952億ドルで、需要が想定を下回れば在庫の費用になります。

追い風も逆風も、会社が開示した数字と計画にもとづく整理で、株価の見通しを示すものではありません。

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このページの更新の履歴

決算や大きな発表のたびに、基本データと決算の表を更新し、最新の速報を入れ替えます。

日付 更新した内容
2026年10月14日作成。2027年1月期 第2四半期(2026年5〜7月)の決算と第3四半期の見通しまで。次は11月の第3四半期の決算の後に更新

よくある質問

Q. NVIDIAの決算はいつ発表されますか?

A. 1月決算で、四半期の決算を2月・5月・8月・11月の下旬に、米国太平洋時間の14時(日本時間の翌朝7時)に発表します。

Q. NVIDIAは何の会社ですか?

A. AIの計算に使うGPUと、GPUをつなぐネットワークを設計する米国の会社です。製造はTSMCなどに委託しています。

Q. NVIDIAの株は日本から買えますか?

A. 米国Nasdaqに上場する株式(NVDA)です。多くの証券会社が米国株として扱っていますが、取り扱いは各社の案内で確かめてください。

免責事項:本記事はNVIDIAの事業と、AIインフラの中での位置の構造を理解するための情報提供を目的としたものであり、特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。業績などの数値は2026年10月14日時点の公開情報に基づき、将来の成果を保証しません。投資判断は、ご自身の責任と最新の一次情報(IR・有価証券報告書など)に基づいて行ってください。
S
シラス
電験三種・QC検定1級 / メーカーでパワエレ設計・品質保証 実務10年

メーカーで回路設計と生産技術(品質改善)に携わってきた経験をもとに、AIインフラを支える半導体・電力・冷却の仕組みを、図解でやさしく解説しています。

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