キオクシアの決算はいつ?見どころ・NANDの市況・業績の推移と、何の会社かを1ページで

キオクシアの決算はいつか・どこを見るかを示すアイキャッチ。NANDのチップとSSDの基板 企業・関連銘柄
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キオクシアの決算は、次が2026年10〜12月期(第3四半期)の発表です。前の年は2月12日15時30分の発表で、今回の日時は11月2日の時点でまだ告知されていません(前回の第2四半期は、発表のちょうど1か月前の9月30日にIRニュースで告知)。直近の7〜9月期は、10月30日18時45分の発表でした。

キオクシアとは、スマートフォンやデータセンターのSSDに入る「NAND型フラッシュメモリ」を作る日本の半導体メモリメーカーです(キオクシアホールディングス、東証プライム 285A)。NAND型は1987年に前身の東芝が発明したメモリで、事業は2017年に東芝から分かれ、2024年12月に上場しました。

決算は3月締めで、年4回。2025年5月から2026年7月までの6回は、どれも15時30分の発表でした。2026年7〜9月期だけは18時45分と夕方で、次の第3四半期が15時30分に戻るかは告知を待つ必要があります。7〜9月期の結果は、このページの「決算の見どころ」の節に足しました。

このブログにはキオクシアの記事が株価の解説しかなく、「キオクシア 決算」で調べた人の受け皿がありませんでした。そこで筆者が決算短信と有価証券報告書を読み、日時・業績・事業の中身を1ページにまとめています。

先に見たい方は 決算の日付と時刻/7〜9月期の決算の見どころ/四半期の業績の推移/Sandiskとの合弁の仕組み

このブロックの参照データ
・キオクシアHD「IRニュース」(2026年10月22日に確認) 決算発表の日時の告知(第2四半期は2026年9月30日掲載)、筆頭株主の異動(2026年8月10日・17日訂正)、米国での上場準備、日経平均の採用
・キオクシアHD「2027年3月期 第1四半期決算短信」(2026年7月31日) 4〜6月期、7〜9月期の会社見通し、株式分割、訴訟損失引当金
この企業の立ち位置:AIインフラ > メモリ(NAND・SSD) > キオクシア
サプライチェーン(上流から下流へ)
素材・製造装置→NANDの製造(キオクシア) ←ココ→SSD・スマートフォン→サーバー・データセンター→クラウド・AIサービス
関わる技術
3D NAND(BiCS FLASH) SSD 高アスペクト比エッチング ウエハーの貼り合わせ(CBA)
一言でいうと:AIのデータを置くSSDの中身、NAND型フラッシュメモリを作る会社

キオクシアとは:基本データ

キオクシアは、東芝のメモリ事業が独立してできた会社です。持株会社の設立は2019年3月。本社は東京都港区芝浦にあります。業績は2026年3月期(2025年4月〜2026年3月)の連結の実績です。

項目 内容
社名キオクシアホールディングス株式会社(KIOXIA Holdings Corporation)。事業会社はキオクシア株式会社
本社東京都港区芝浦
設立2019年3月1日(持株会社)。事業は2017年4月に東芝のメモリ事業を引き継いだ旧東芝メモリから。2019年10月に今の社名へ
上場2024年12月18日、東京証券取引所プライム市場(285A)。2026年4月から日経平均株価の構成銘柄
株式分割2026年10月1日に1株を3株に分割
決算期3月(IFRS・連結)。年度の計画は出さず、次の四半期の見通しを出す
事業メモリ事業の1つだけ。売上は用途で「SSD & ストレージ」「スマートデバイス」「その他」に分けて開示
工場四日市工場(三重県)と北上工場(岩手県)。米Sandisk(サンディスク)との合弁で投資
従業員15,218人(連結、2026年3月31日現在)
2026年3月期の売上収益2兆3,376億円(前期比 +37.0%)
2026年3月期の利益営業利益 8,704億円(+92.7%)、営業利益率 37.2%、親会社の所有者に帰属する当期利益 5,545億円(+103.6%)
研究開発費・設備投資2026年3月期 1,411億円・2,837億円
大株主(2026年8月3日現在)ベインキャピタルのグループが投資助言をするファンドのBCPE Pangea Cayman2が14.19%、東芝が14.12%(議決権の割合)

社名は、日本語の「記憶(KIOKU)」とギリシャ語の「価値(AXIA)」を合わせたものです。上場先は東京だけ。米国の取引所への上場は、2026年5月に準備を公表したものの、時期と市場は未定と会社は説明しています。

このブロックの参照データ
・キオクシアHD「有価証券報告書 2026年3月期」(2026年6月24日提出) 沿革・事業の内容・主な相手先別の販売実績・従業員・研究開発費・設備投資・ビット生産量のシェア
・キオクシアHD「2027年3月期 第1四半期決算短信」(2026年7月31日) 4〜6月期、7〜9月期の会社見通し、株式分割、訴訟損失引当金
・キオクシアHD「IRニュース」(2026年10月22日に確認) 決算発表の日時の告知(第2四半期は2026年9月30日掲載)、筆頭株主の異動(2026年8月10日・17日訂正)、米国での上場準備、日経平均の採用

キオクシアの決算はいつ・何時か

キオクシアの決算は3月締めで、5月(通期)・7〜8月(第1四半期)・10〜11月(第2四半期)・2月(第3四半期)の年4回です。これまでの発表は15時30分が続きましたが、2026年7〜9月期は10月30日18時45分でした。次の10〜12月期(第3四半期)の日時は、11月2日の時点で未告知です。

発表の日時 対象の期間
2025年5月15日 15:302025年3月期 通期
2025年8月8日 15:302026年3月期 第1四半期(2025年4〜6月)
2025年11月13日 15:302026年3月期 第2四半期(2025年7〜9月)
2026年2月12日 15:302026年3月期 第3四半期(2025年10〜12月)
2026年5月15日 15:302026年3月期 通期(2026年1〜3月を含む)
2026年7月31日 15:302027年3月期 第1四半期(2026年4〜6月)
2026年10月30日 18:452027年3月期 第2四半期(2026年7〜9月)
2027年2月ごろ(見込み。日時は未告知)2027年3月期 第3四半期(2026年10〜12月)

第2四半期の発表は、前の年は11月13日でした。今年は2週間ほど早く、時刻も夕方。日時を確かめるとき、筆者はIRカレンダーとIRニュースの両方を開きました。10月22日の時点で、IRカレンダーにはまだ第2四半期の行がありません。日時が載っていたのは、IRニュースの「決算発表」の告知だけでした。迷ったら、IRニュースが先です。

決算で見るところは4つです。

見るところ どこに書いてあるか なぜ見るか
① 売上が増えた理由決算短信の1〜4ページの文「平均販売単価」と「出荷量(記憶容量ベース)」のどちらで動いたかが書いてある。メモリは単価の波が大きい
② 用途別の売上決算短信の前四半期比較表データセンター向けを含む「SSD & ストレージ」が伸びているか
③ 次の四半期の見通し決算短信の「連結業績予想」年度の計画は出さないので、ここが会社の唯一の数字の見通しになる
④ 2種類の営業利益の差決算短信の表(Non-GAAP と IFRS)株式報酬や訴訟の引当金など、一度きりの費用がどれだけあったか

ほかの半導体の会社の決算日は、カレンダーにまとめています。

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このブロックの参照データ
・キオクシアHD「IRニュース」(2026年10月22日に確認) 決算発表の日時の告知(第2四半期は2026年9月30日掲載)、筆頭株主の異動(2026年8月10日・17日訂正)、米国での上場準備、日経平均の採用
・キオクシアHD「2027年3月期 第1四半期決算短信」(2026年7月31日) 4〜6月期、7〜9月期の会社見通し、株式分割、訴訟損失引当金

キオクシア7〜9月期の決算の見どころ

10月30日の決算で見るのは、会社見通し(売上収益2兆3,900億円・営業利益1兆8,900億円)との差と、新しく出る10〜12月期の見通しです。キオクシアは年度の計画を出さないので、次の四半期の見通しが、会社が出す唯一の数字の先行きになります。

見どころ 前回(4〜6月期)の値 今回見ること
① 売上収益と営業利益1兆7,671億円・1兆2,700億円会社見通しの2兆3,900億円・1兆8,900億円に届いたか
② SSD & ストレージの売上1兆1,747億円(売上の66%)データセンター向けを含む区分が、まだ全体を引っぱっているか
③ 増収の理由の文データセンター向けの旺盛な需要と、平均販売単価の大幅な上昇単価と出荷量(記憶容量ベース)の、どちらで伸びたか
④ 10〜12月期の見通し(今回はじめて出る)7〜9月期の結果より上か下か。想定の為替レートも合わせて
⑤ Non-GAAP と IFRS の営業利益の差562億円(訴訟損失引当金366億円・株式報酬194億円など)一度きりの費用がまた出ていないか

②の66%は、4〜6月期の用途別の売上を足し算して筆者が計算した割合です。表の値は、7月31日の第1四半期決算短信からとりました。

NANDの価格の予想(業界全体)

台湾の調査会社TrendForceは2026年9月30日、10〜12月期のNANDの契約価格が、業界全体で前の四半期より15〜20%上がると予想しました。中でもデータセンター向けのSSD(エンタープライズSSD)は、上がり方が前の四半期より大きくなると見ています。理由は、クラウドの会社がAIの推論の設備を増やしていること。増産の分も、ほとんどが契約で埋まっているといいます。

一方、PC向けのSSDとスマートフォン向けのメモリ(eMMC・UFS)は、上げ幅が抑えられる見通しです。PCとスマートフォンのメーカーが、上半期に積んだ在庫で10〜12月期の生産をまかなうためです。

注意:これは業界全体の価格の予想で、キオクシアの数字ではありません。会社の10〜12月期の見通しと並べると、会社が単価をどう見ているかの手がかりになります。

決算の前に出たニュース

10月13日、格付け会社のS&Pグローバル・レーティングが、キオクシアの長期の格付けを「BBB」に上げました(見通しはポジティブ)。会社の発表によると、理由は2つ。AI向けのデータセンターと企業の市場がSSDの需要を引っぱり、稼ぐ力が強い水準で続くと見られたこと。もう1つは、現預金が有利子負債を上回る「ネットキャッシュ」になり、財務が良くなったことです。

決算の前に読む資料を、筆者は3つに絞りました。7月の第1四半期決算短信(見通しの数字)、IRニュース(日時と格付け)、TrendForceの価格の予想です。3つとも無料で読めます。株価の見通しを探してこのページに来た方もいると思いますが、このページは株価の予想をしません。代わりに、会社と業界が出した数字の見通しを並べています。

7〜9月期の結果(10月30日に発表)

7〜9月期は、売上収益も営業利益も7月の会社見通しを上回りました(売上 +3.8%・営業利益 +5.5%、筆者の計算)。営業利益率は80.4%。一方、10〜12月期の会社見通しは「7〜9月期と同水準」で、理由は為替の悪化(1ドル161円→157円の前提)です。決算の夜の夜間取引で株価が12%下げた理由と、NANDの値上がりが続くかは、速報「キオクシア株価が夜間12%下落した理由は?」で図にしています(下の「最新の速報」の欄にカードがあります)。

項目 会社見通し(7月31日) 結果(10月30日)
売上収益2兆3,900億円2兆4,800億円
営業利益1兆8,900億円1兆9,947億円
親会社の所有者に帰属する利益1兆2,700億円1兆3,557億円
10〜12月期の会社見通し(売上収益・営業利益)—2兆5,000億円・1兆9,950億円(7〜9月期と同水準)

キオクシアの業績の推移

2026年7〜9月期の売上収益は2兆4,800億円、営業利益は1兆9,947億円で、営業利益率は80.4%でした。上期(4〜9月)の売上は4兆2,472億円と、1年前の5.4倍です。会社は10〜12月期を、売上収益2兆5,000億円・営業利益1兆9,950億円と、7〜9月期と同水準に見込んでいます。

期間 売上収益 営業利益 営業利益率 親会社の所有者に帰属する利益
2025年4〜6月3,428億円449億円13.1%183億円
2025年7〜9月4,483億円859億円19.2%407億円
2025年10〜12月5,436億円1,428億円26.3%878億円
2026年1〜3月1兆29億円5,968億円59.5%4,077億円
2026年4〜6月1兆7,671億円1兆2,700億円71.9%8,422億円
2026年7〜9月(会社見通し、7月31日)2兆3,900億円1兆8,900億円79.1%1兆2,700億円
2026年7〜9月(結果)2兆4,800億円1兆9,947億円80.4%1兆3,557億円

伸びたのは、ほぼ単価です。2026年1〜3月期について、決算短信は「出荷量(記憶容量ベース)が減少したものの、平均販売単価の大幅な上昇」で増収したと書いています。4〜6月期の理由も、データセンター向けの旺盛な需要による単価の上昇でした。

表を作るとき、筆者は2026年3月期の4つの四半期を足し算しました。売上収益は2兆3,376億円、営業利益は8,704億円。通期の決算短信の値と一致します。営業利益率は、表の億円の値から筆者が計算しました。

用途 2025年3月期 2026年3月期 2026年4〜6月 2026年7〜9月
SSD & ストレージ9,911億円1兆3,626億円1兆1,747億円1兆6,160億円
スマートデバイス5,011億円7,600億円5,257億円7,889億円
その他2,142億円2,150億円667億円752億円
注意:4〜6月期は、米国の特許訴訟の訴訟損失引当金366億円と株式報酬費用194億円を費用に入れています。これらを除いた会社の社内指標(Non-GAAP)の営業利益は1兆3,262億円です。7〜9月期のNon-GAAP営業利益は1兆9,883億円(訴訟損失引当金の計上なし)。
このブロックの参照データ
・キオクシアHD「2026年3月期 決算短信」(2026年5月15日) 通期と10〜12月期・1〜3月期、用途別の売上
・キオクシアHD「2027年3月期 第1四半期決算短信」(2026年7月31日) 4〜6月期、7〜9月期の会社見通し、株式分割、訴訟損失引当金
キオクシアの業績の推移を示す棒グラフ。四半期の売上収益は3,428億円から2026年7〜9月の2兆4,800億円へ、10〜12月の会社見通しは2兆5,000億円

何の会社か:SSDとスマホのNAND

キオクシアの事業はメモリ事業の1つだけで、売上は用途で3つに分けて開示しています。2026年3月期は、データセンターやPC向けのSSDを含む「SSD & ストレージ」が58.3%、スマートフォンなどに組み込む「スマートデバイス」が32.5%でした。

用途の区分 中身 2026年3月期の売上収益
SSD & ストレージPC・データセンター・企業向けのSSDとメモリ製品1兆3,626億円(58.3%)
スマートデバイススマートフォン・タブレット・テレビ・車載・産業機器に組み込む、制御機能付きのメモリ7,600億円(32.5%)
その他SDカード・USBメモリなどの店頭向けと、製造合弁会社3社を通したSandisk向けの売上など2,150億円(9.2%)

いちばん大きな顧客はApple(アップル)のグループで、2026年3月期の売上の20.4%(4,760億円)を占めました。前の期は17.6%で、そのときはSandiskのグループ(11.6%)とDell(デル)のグループ(10.0%)も10%を超えていましたが、2026年3月期は10%未満になり、有価証券報告書の表から消えています。

AIとの接点はSSDです。AIの学習データやモデルをしまっておく場所は、GPUの隣のメモリ(HBM)ではなく、サーバーのSSDです。会社も決算短信で、データセンターと企業向けではAI用途のサーバーの需要が増えていると説明しています。

SSDはNANDだけでは組めません。部品にDRAMも要ります。キオクシアは2026年3月、台湾のNanya Technology(南亜科技)の増資を約774億円で引き受け、DRAMの長期の供給契約を結びました。目的は、SSDの部品のDRAMを中長期で確保することだと会社は説明しています。

このブロックの参照データ
・キオクシアHD「有価証券報告書 2026年3月期」(2026年6月24日提出) 沿革・事業の内容・主な相手先別の販売実績・従業員・研究開発費・設備投資・ビット生産量のシェア
・キオクシアHD「2026年3月期 決算短信」(2026年5月15日) 通期と10〜12月期・1〜3月期、用途別の売上

NAND型フラッシュメモリとは

NAND型フラッシュメモリとは、電源を切ってもデータが消えない半導体メモリです。キオクシアは、記憶の素子(メモリセル)を縦に何層も積み上げる3次元の構造で作り、「BiCS FLASH」の名前で出しています。

パソコンの作業に使うDRAMは、電源を切るとデータが消えます。NANDは消えません。だから、写真や学習用のデータを長く置いておく「書庫」の役を担います。

平面のままセルを小さくしていくと、電子どうしが干渉して誤りが起きやすくなります。そこで、縦に積む方向へ切り替えました。東芝の時代の2007年に3次元の技術を開発し、2015年に48層の製品のサンプルを出しています。いま量産しているのは218層の第8世代です。

第8世代では、セルを動かす回路(CMOS)とメモリセルを2枚のウエハーに別々に作り、あとで貼り合わせる「CBA」という技術を使っています。何百層もの膜に細く深い穴を掘る工程が、3D NANDの作り方の山場です。

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・キオクシアHD「有価証券報告書 2026年3月期」(2026年6月24日提出) 沿革・事業の内容・主な相手先別の販売実績・従業員・研究開発費・設備投資・ビット生産量のシェア
NAND型フラッシュメモリとは何かを示す図。平面に並べたメモリセルと、縦に積み上げた3次元のNANDの比較

Sandisk(サンディスク)との合弁とは

キオクシアの四日市工場と北上工場は、米国のSandisk(サンディスク)と共同で投資して動かしています。2つの工場の生産能力のうち約80%を合弁で共有し、両社が約40%ずつを受け取ります。残る約20%は単独の分です。

合弁会社は、フラッシュアライアンス・フラッシュフォワード・フラッシュパートナーズの3社です。製造装置は合弁会社が調達して2つの工場に置き、キオクシアが製造を受託して生産します。工場を動かしているのはキオクシアです。

時期 できごと
2000年SanDisk(当時)とフラッシュメモリの協業を始める
2025年2月Western Digital(ウエスタンデジタル)のフラッシュメモリ事業が分社し、Sandiskとして米Nasdaqに上場。合弁の持分も引き継ぐ
2026年1月四日市の合弁の契約期間を2029年末から2034年末へ延長(北上はすでに2034年末まで)。Sandiskが製造サービスなどの対価として11億6,500万ドルを2026〜2029年に分けて払う
2026年8月政府の支援を前提に、2032年までに両社で総額約5兆円の投資を見込むと発表

シェアの数字は扱いに迷いました。有価証券報告書には、Sandiskと合わせたビット生産量(記憶容量)で29%という値があります(TechInsights、2025年4月〜2026年3月)。ただし、これはSandiskの生産量を含んだ数字です。キオクシア単独のシェアは会社の資料に見当たらなかったので、このページには書きません。

キオクシアとSandiskの合弁を示す図。四日市・北上の生産能力の約80%を共有し、両社が約40%ずつ、キオクシア単独が約20%

キオクシアの記事と最新の速報

キオクシアの株価が大きく動いた日の解説と、メモリの会社・市場の記事を並べました。新しい速報は、公開しだいここに入ります。

キオクシアの最新の速報解説

キオクシアに関する速報解説の新しいもの3本です。決算・月次売上・株価の動きを、その日のうちに一次情報で整理しています。

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このページの更新の履歴

日付 更新した内容
2026年10月22日作成。2026年4〜6月期の決算と7〜9月期の会社見通しまで(数字はこの日に会社の資料で確認)
2026年10月26日7〜9月期の決算の見どころ・NANDの価格の予想(TrendForce)・S&Pの格上げを足した
2026年10月31日10月30日に発表された7〜9月期の結果(売上収益2兆4,800億円・営業利益1兆9,947億円)と10〜12月期の会社見通しを、決算短信で確かめて足した。次は10〜12月期の決算(2月ごろの見込み)の後に更新
2026年11月2日冒頭と「決算はいつ・何時か」を、次の10〜12月期の決算(日時は未告知)に合わせて直した

追い風と逆風(2026年10月時点)

追い風はデータセンター向けのSSDの需要と、合弁の延長・投資です。逆風は、メモリの価格の波、顧客の集中、米国の訴訟です。

追い風:AIのデータセンター向けの需要

2026年4〜6月期の「SSD & ストレージ」の売上は1兆1,747億円で、前年同期の2,174億円から大きく増えました。会社は7〜9月期も増収増益を見込んでいます。

追い風:合弁の延長と国内の投資

四日市の合弁の契約は2034年末まで延び、Sandiskと2032年までに約5兆円の投資を見込んでいます(政府の支援が前提)。

逆風:メモリの価格の波

有価証券報告書は、メモリの需給は循環的な変動が大きいと書いています。2025年4〜6月期の営業利益率は13.1%で、1年で大きく変わりました。単価が下がれば、利益も速く縮む。

逆風:顧客の集中

Appleのグループが2026年3月期の売上の20.4%を占めます。大口の顧客の注文の増減が、業績に直接効きます。

逆風:米国の特許訴訟

Viasat(ヴィアサット)が起こした特許の訴訟で、米国の連邦地裁が2026年7月31日(米国時間)に約2億2,900万ドルの支払いを命じました。会社は控訴を含めて争う方針で、4〜6月期に訴訟損失引当金366億円を計上しています。

追い風も逆風も、会社が開示した数字と計画にもとづく整理で、株価の見通しを示すものではありません。

このブロックの参照データ
・キオクシアHD「2027年3月期 第1四半期決算短信」(2026年7月31日) 4〜6月期、7〜9月期の会社見通し、株式分割、訴訟損失引当金
・キオクシアHD「有価証券報告書 2026年3月期」(2026年6月24日提出) 沿革・事業の内容・主な相手先別の販売実績・従業員・研究開発費・設備投資・ビット生産量のシェア

よくある質問

Q. キオクシアは何の会社ですか?

A. スマートフォンやSSDに入るNAND型フラッシュメモリを作る、日本のメモリメーカーです。東芝のメモリ事業が独立してできました。

Q. キオクシアの決算はいつですか?

A. 3月決算で、年4回の発表です。通期は5月、四半期は7〜8月・10〜11月・2月で、日時は会社のIRニュースで告知されます。

Q. キオクシアの決算発表は何時ですか?

A. 2026年7月までは15時30分、直近の7〜9月期は10月30日18時45分でした。次の時刻は未告知なので、IRニュースで確かめてください。

Q. キオクシアの株は米国でも買えますか?

A. 2026年10月時点では、東京証券取引所だけに上場しています。米国での上場は準備中と公表していますが、時期は未定です。

免責事項:本記事はキオクシアの事業と、AIインフラの中での位置の構造を理解するための情報提供を目的としたものであり、特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。業績などの数値は2026年10月26日時点の公開情報に基づき、将来の成果を保証しません。投資判断は、ご自身の責任と最新の一次情報(IR・有価証券報告書など)に基づいて行ってください。
次の一歩:決算の数字が四半期ごとに大きく動く理由は、メモリの価格が上下する仕組みにあるので、次の決算の前に押さえておくと読み方が変わります。 → メモリ・スーパーサイクルとは?2026年のDRAM価格高騰とメモリサイクルの仕組みを図解
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シラス
電験三種・QC検定1級 / メーカーでパワエレ設計・品質保証 実務10年

メーカーで回路設計と生産技術(品質改善)に携わってきた経験をもとに、AIインフラを支える半導体・電力・冷却の仕組みを、図解でやさしく解説しています。

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気になるところから読んでも大丈夫です。どの記事も、はじめての方にもわかるように図解で書いています。

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