AIインフラ・半導体用語の読み方一覧です。CoWoS は「コワース」、成膜は「せいまく」、液冷は「えきれい」と読みます。読み方に迷いやすい語を、分野ごとに並べました。
読みだけでなく、英語の正式名称・ひとことの意味・出てくる場面も並べました。NVIDIA(エヌビディア)や ASML のような会社名の読みもあります。カタカナの表記が定まらず、英字のまま使われる語は、そう分けて書いています。
分野から探す パッケージ・後工程/前工程/冷却/企業の読み方
読み方に迷う用語の3つのパターン
AIインフラ・半導体の用語の読み方は、3つのパターンで整理できます。①アルファベットを1文字ずつ読む略語(HBM=エイチビーエム、EUV=イーユーブイ、CDU=シーディーユー)、②単語として読む略語・固有名詞(CoWoS=コワース、NAND=ナンド、FinFET=フィンフェット)、③漢字の工程名・設備名(成膜=せいまく、液冷=えきれい、受変電=じゅへんでん)です。
いちばん検索が多い CoWoS は、日経クロステックや EE Times Japan が「CoWoS(コワース)」と表記しています。一方で SOCAMM・CoPoS・Foveros のように、日本語の技術メディアでも英字のまま使われ、カタカナの表記が定まっていない語もあります。この記事では、表記が確かめられた読みと、「英字のまま使われる」語を分けて書きました。
CoWoS・CoPoS・CoWoP の小文字の o は on(〜の上に)です。CoWoS は Chip on Wafer on Substrate(基板の上のウェーハの上のチップ)の頭文字をつないだ名前です。
計算・メモリの用語の読み方
| 用語 | 読み | 英語・正式名称 | ひとことで | 出てくる場面 |
|---|---|---|---|---|
| GPU | ジーピーユー | Graphics Processing Unit | AIの計算を並列で行う半導体 | AIサーバー、NVIDIA の製品名 |
| HBM | エイチビーエム | High Bandwidth Memory(ハイ バンドウィズ メモリー) | GPU の隣に積む高速なメモリ | HBM3E・HBM4 など |
| DRAM | ディーラム | Dynamic Random Access Memory | 作業用のメモリ。HBM も DRAM の一種 | メモリ市況、サーバーの仕様 |
| NAND | ナンド | NAND flash memory | 電源を切っても消えない記憶用のメモリ | SSD、3D NAND |
| LPDDR | エルピーディーディーアール | Low Power Double Data Rate | 省電力の DRAM。スマホやAIサーバーの CPU 側に | LPDDR5X |
| SOCAMM | 英字のまま(カタカナの表記は見つからない) | Small Outline Compression Attached Memory Module | LPDDR を載せた、差し替えできる小型のメモリモジュール | NVIDIA のサーバー |
| TSV | ティーエスブイ | Through Silicon Via | チップを貫く縦の配線。HBM の積層に使う | HBM の製造工程 |
| CXL | シーエックスエル | Compute Express Link | サーバーのメモリを増やす・分け合う接続規格 | メモリ拡張 |
| NVLink | エヌブイリンク | NVLink | NVIDIA の GPU どうしを高速につなぐ規格 | GB200 NVL72 など |
| InfiniBand | インフィニバンド | InfiniBand | AIクラスタで使う高速ネットワークの規格 | 計算用ネットワーク |
| Jetson Thor | ジェットソン ソー(Thor は英語読み。北欧神話の神の名は「トール」) | NVIDIA Jetson Thor | ロボット向けの NVIDIA の小型コンピュータ | フィジカルAI |
| KV キャッシュ | ケーブイキャッシュ | Key-Value cache | 生成AIが会話の途中を覚えておくメモリの使い方 | 推論のメモリ不足 |
HBM とは何か、GPU の隣にある AI 最重要メモリ
パッケージ・後工程の用語の読み方
| 用語 | 読み | 英語・正式名称 | ひとことで | 出てくる場面 |
|---|---|---|---|---|
| CoWoS | コワース | Chip on Wafer on Substrate | TSMC の先端パッケージ。GPU と HBM を1枚の上に並べる | NVIDIA の GPU の生産能力 |
| CoPoS | 英字のまま(カタカナの表記は見つからない) | Chip on Panel on Substrate | ウェーハではなく四角いパネルの上に作る、CoWoS の次の構想 | TSMC の次世代パッケージ |
| CoWoP | 英字のまま | Chip on Wafer on PCB | パッケージ基板を省いてマザーボードに直接載せる構想 | NVIDIA の次世代の構想 |
| SoIC | エスオーアイシー | System on Integrated Chips | TSMC の、チップを縦に積む3D実装 | 3D 実装 |
| EMIB | イーエムアイビー | Embedded Multi-die Interconnect Bridge | Intel の、基板に埋めた小さな橋でチップをつなぐ技術 | CoWoS との比較 |
| Foveros | 英字のまま(Intel の商標。カタカナの表記は見つからない) | Foveros | Intel の、チップを縦に積む3D実装 | Intel の先端パッケージ |
| インターポーザー | インターポーザー(「インターポーザ」とも) | interposer | チップと基板の間に挟む配線の板 | CoWoS の中身 |
| OSAT | オーサット(英語読み) | Outsourced Semiconductor Assembly and Test | 後工程(組み立てとテスト)を請け負う会社 | ASE・Amkor・JCET |
| JCET | ジェイシーイーティー(中国名は長電科技) | JCET Group(江蘇長電科技) | 中国の OSAT の大手 | OSAT の比較 |
| Amkor | アムコー | Amkor Technology | 米国の OSAT の大手 | OSAT の比較 |
| CXMT | シーエックスエムティー(中国名は長鑫存儲) | ChangXin Memory Technologies | 中国の DRAM メーカー | HBM の国産化 |
| AIメカテック | あいめかてっく | AI Mechatec | HBM の積層を支える日本の装置会社(6227) | HBM 関連銘柄 |
| 封止 | ふうし | encapsulation / molding | チップを樹脂で包む工程 | モールディング、封止材 |
| 歩留まり | ぶどまり | yield | 作った数のうち良品の割合 | CoWoS・HBM の生産 |
| 前工程・後工程 | まえこうてい・あとこうてい | front-end / back-end | ウェーハに回路を作る工程と、切り分けて仕上げる工程 | 半導体製造の全体 |
CoPoS や CoWoP は、CoWoS と同じ作りの名前(Chip on 〇 on 〇)です。読み方の表記はまだ見つかりませんが、名前の作りを知っていれば、英字のまま見ても意味はつかめます。
この続きと一緒に読まれている記事
CoWoS とは何か、NVIDIA の GPU を支える先端パッケージ
前工程の用語の読み方
| 用語 | 読み | 英語・正式名称 | ひとことで | 出てくる場面 |
|---|---|---|---|---|
| 成膜 | せいまく | deposition | ウェーハの上に薄い膜を積む工程 | CVD・ALD・PVD |
| 露光 | ろこう | exposure | 原版の模様を光でウェーハに焼き付ける工程 | リソグラフィ、露光装置 |
| リソグラフィ | リソグラフィ(「リソグラフィー」とも) | lithography | レジストを塗り、露光し、現像して模様を作る工程の全体 | 前工程の中心 |
| EUV | イーユーブイ | Extreme Ultraviolet(極端紫外線) | 波長13.5nmの光を使う最先端の露光 | ASML の露光機 |
| 極端紫外線 | きょくたんしがいせん | extreme ultraviolet | EUV の日本語 | EUV の説明 |
| ArF | エーアールエフ | Argon Fluoride(フッ化アルゴン) | 波長193nmのエキシマレーザー光源 | ArF液浸 |
| KrF | ケーアールエフ | Krypton Fluoride(フッ化クリプトン) | 波長248nmのエキシマレーザー光源 | 成熟した製品の露光 |
| 液浸(露光) | えきしん | immersion | レンズとウェーハの間を水で満たす露光 | ArF液浸 |
| レチクル | レチクル | reticle | 縮小投影に使う原版。フォトマスクとほぼ同じ意味 | EUVレチクル |
| ペリクル | ペリクル | pellicle | フォトマスクを覆う防塵の膜 | EUVペリクル |
| ウェーハ | ウェーハ(「ウエハー」「ウェハ」とも) | wafer | 回路を作るシリコンの円い板 | シリコンウェーハ |
| エッチング | エッチング | etching | 膜を削って形を作る工程 | ドライエッチング、RIE |
| RIE | アールアイイー | Reactive Ion Etching | プラズマで真下に削るエッチング | ドライエッチング |
| 洗浄 | せんじょう | cleaning | ウェーハから汚れを落とす工程 | RCA洗浄 |
| 研磨・CMP | けんま・シーエムピー | Chemical Mechanical Polishing | ウェーハの表面を平らに削る工程 | CMPスラリー |
| ALD・CVD・PVD | エーエルディー・シーブイディー・ピーブイディー | Atomic Layer / Chemical Vapor / Physical Vapor Deposition | 成膜の3つの方法 | 成膜装置 |
| FEOL・BEOL | エフイーオーエル・ビーイーオーエル | Front End Of Line / Back End Of Line | 前工程の中の、トランジスタを作る段と配線を作る段 | 配線工程 |
| GAA | ジーエーエー | Gate All Around | 2nm世代のトランジスタの形 | FinFET との違い |
| FinFET | フィンフェット | Fin Field Effect Transistor | ひれ(フィン)の形のトランジスタ | 7〜3nm世代 |
| BSPDN | ビーエスピーディーエヌ | Backside Power Delivery Network | 電源の配線をチップの裏に移す技術 | Intel 18A・TSMC A16 |
前工程と後工程の全体を1枚の地図で
冷却の用語の読み方
| 用語 | 読み | 英語・正式名称 | ひとことで | 出てくる場面 |
|---|---|---|---|---|
| 液冷 | えきれい | liquid cooling | 液体で熱を運ぶ冷却の総称 | AIサーバーの冷却 |
| 水冷 | すいれい | water cooling | 水で冷やす液冷 | コールドプレート方式 |
| 液浸冷却 | えきしんれいきゃく | immersion cooling | サーバーを液に沈めて冷やす方式 | 単相・二相 |
| 浸漬(冷却) | しんし(「しんせき」とも) | immersion | 液浸と同じ意味で使われる言葉 | 浸漬冷却 |
| DLC | ディーエルシー | Direct Liquid Cooling | チップに直接触れる部品(コールドプレート)で冷やす直接液冷 | NVIDIA のサーバー |
| CDU | シーディーユー | Coolant Distribution Unit(冷却液分配ユニット) | 液冷の心臓部。液を回し、熱を建物側の水へ渡す | 液冷システム |
| UQD | ユーキューディー | Universal Quick Disconnect | 液を止めたまま抜き差しできる継手 | 液冷の配管 |
| マニフォールド | マニフォールド | manifold | 液を分ける・集める配管 | ラックの中の配管 |
| RDHx | アールディーエイチエックス | Rear Door Heat Exchanger | ラックの背面の扉で冷やすリアドア水冷 | 既存設備の液冷化 |
| チラー | チラー | chiller | 冷水を作る冷凍機 | 設備側の冷却 |
| 冷却塔 | れいきゃくとう | cooling tower | 熱を外気へ捨てる塔(クーリングタワー) | データセンターの水の問題 |
| PG25 | ピージーにじゅうご | Propylene Glycol 25% | プロピレングリコールを約25%混ぜた冷却液 | 液冷の冷却液 |
| PUE | ピーユーイー | Power Usage Effectiveness | データセンターの電力効率の物差し | 効率の指標 |
| Vertiv | バーティブ(日本法人はバーティブジャパン) | Vertiv Holdings | 冷却と電源を手がける米国の会社(VRT) | 冷却関連銘柄 |
液冷とは何か、DLC・液浸・水冷の違いから
電力・設備の用語の読み方
| 用語 | 読み | 英語・正式名称 | ひとことで | 出てくる場面 |
|---|---|---|---|---|
| 受変電 | じゅへんでん | power receiving and transforming | 電気を受けて電圧を変える設備のまとまり | 受変電設備 |
| 特別高圧 | とくべつこうあつ | extra-high voltage | 交流で7,000Vを超える電圧区分(電技省令) | 特高受電 |
| GIS | ジーアイエス | Gas Insulated Switchgear(ガス絶縁開閉装置) | 遮断器などをガスの中に密閉した守りの装置 | 変電所、特高受電 |
| C-GIS | シージーアイエス | Cubicle-type Gas Insulated Switchgear | GIS を建物向けの列盤にした装置 | データセンターの受変電 |
| キュービクル | キュービクル | cubicle | 箱に入れた高圧受電設備 | ビルの受電 |
| 瞬低 | しゅんてい | voltage sag(瞬時電圧低下) | 一瞬だけ電圧が下がる現象 | UPS の役割 |
| UPS | ユーピーエス | Uninterruptible Power Supply(無停電電源装置) | 停電や瞬低のとき電気をつなぐ装置 | データセンターの電源 |
| BBU | ビービーユー | Battery Backup Unit | ラックの中に置くバッテリーのバックアップ | AIサーバーの電源 |
| SST | エスエスティー | Solid State Transformer(ソリッドステート変圧器) | 半導体で電圧を変える変圧器 | 次世代の受変電 |
| 変圧器 | へんあつき | transformer(トランス) | 電圧を変える機器 | 変圧器不足 |
| 系統連系 | けいとうれんけい | grid connection | 発電所やデータセンターを送電網につなぐこと | 系統連系の順番待ち |
| 送電網 | そうでんもう | power grid | 発電所から需要地へ電気を運ぶ網 | 系統の空き容量 |
| SiC・GaN | エスアイシー(シリコンカーバイド)・ガン(窒化ガリウム=ちっかガリウム) | Silicon Carbide / Gallium Nitride | 電源の効率を上げる半導体の材料 | パワー半導体 |
| IGBT・MOSFET | アイジービーティー・モスフェット | Insulated Gate Bipolar Transistor / Metal Oxide Semiconductor FET | 電気を変換するスイッチの2つの種類 | パワー半導体 |
| PDU | ピーディーユー | Power Distribution Unit | ラックに電気を分ける配電の装置 | ラックの電源 |
AIデータセンターはなぜ「電力」で詰まるのか
ネットワーク・光・AIの用語の読み方
| 用語 | 読み | 英語・正式名称 | ひとことで | 出てくる場面 |
|---|---|---|---|---|
| 光電融合 | こうでんゆうごう | photonics-electronics convergence | 電気の回路と光の回路を一体にする技術 | CPO、IOWN |
| CPO | シーピーオー | Co-Packaged Optics | 光の部品をスイッチのチップと同じパッケージに入れる技術 | 次世代のネットワーク |
| IOWN | アイオン | Innovative Optical and Wireless Network | NTT が進める光のネットワーク構想 | NTT の発表 |
| OCS | オーシーエス | Optical Circuit Switch(光回線スイッチ) | 鏡で光の道を切り替えるスイッチ | Google の TPU クラスタ |
| Ethernet | イーサネット | Ethernet | 広く使われるネットワークの規格 | InfiniBand との違い |
| フィジカルAI | フィジカルエーアイ | physical AI | ロボットや機械など、物の世界で動くAI | NVIDIA の構想 |
| 力覚センサ | りきかくセンサ | force sensor | 力の大きさと向きを測るセンサ | ロボットの手 |
| エッジAI・SLM | エッジエーアイ・エスエルエム | edge AI / Small Language Model | 端末の近くで動くAIと、小さな言語モデル | ローカルAI |
| ASIC | エーシック | Application Specific Integrated Circuit | 用途に合わせて作る専用チップ | Google の TPU |
| TPU | ティーピーユー | Tensor Processing Unit | Google の AI 専用チップ | GPU との違い |
光電融合(CPO)とは何か、銅から光へ
用語集:もう一歩くわしい用語100語
ここまでの読み方一覧に加えて、このサイトの記事によく出てくる用語を、読み・ひとことの意味・詳しい記事の3点で整理しました。意味を1行でつかんだら、気になる用語は右の記事で仕組みまで確かめてください。用語は順に増やしていきます。
計算・メモリ・AIサーバー
| 用語 | 読み | ひとことで | 詳しい記事 |
|---|---|---|---|
| HBM3E | エイチビーエム・スリー・イー | 第5世代のHBM。2024〜2025年のAI向けGPUに広く使われた世代 | NVIDIA GB300(Blackwell Ultra)とは |
| HBM4 | エイチビーエム・フォー | 第6世代のHBM。JEDECの規格で、データの通り道を2048ビット幅に広げた(2025年4月) | HBM4とは?2026年量産開始、AIメモリの”スーパーサイクル”を完全解説 |
| カスタムHBM | カスタムエイチビーエム | 積み重ねたDRAMの土台のチップ(ベースダイ)を、使う会社の注文に合わせて作り分けるHBM | カスタムHBMとは |
| ベースダイ | ベースダイ | HBMの積み重ねたDRAMのいちばん下にあり、GPUとのやりとりを受け持つチップ | カスタムHBMとは |
| GPUサーバー | ジーピーユーサーバー | GPUを何基も積んだ、AIの学習・推論用のサーバー | GPUサーバーとは?AIサーバーとの違いとCPUサーバーとの比較、主な種類を図解 |
| NVL72 | エヌブイエル・ななじゅうに | 72基のGPUをNVLinkでつなぎ、1台の大きなGPUのように動かすNVIDIAのラック(GB200 NVL72はGPU 72基・CPU 36基) | NVIDIAのBlackwellと液冷 |
| Blackwell | ブラックウェル(英語読み) | NVIDIAのGPUの世代の名前。B200・GB200・GB300はこの世代 | NVIDIAのBlackwellと液冷 |
| GB300 | ジービー・スリーハンドレッド(英語読み) | Blackwell Ultra のGPUとGrace CPUを組み合わせた、NVIDIAのAI向けの部品 | NVIDIA GB300(Blackwell Ultra)とは |
| NPU | エヌピーユー | Neural Processing Unit。AIの計算を少ない電力でこなす、PCやスマホの中の専用回路 | AI PCとは?NPUの役割と「普通のPC」との決定的な違い |
| 推論レイテンシ | すいろんレイテンシ | AIが入力を受けてから答えを返すまでの待ち時間 | 推論レイテンシとは?ロボットが100倍の時間差と戦う構造 |
| ローカルAI | ローカルエーアイ | データを外のクラウドに出さず、手元の機器や社内のサーバーで動かすAI | ローカルAIとは?仕組みとクラウドAIとの違い、使い道とメリットを図解 |
| スケールアップ・スケールアウト | スケールアップ・スケールアウト | GPUを1つの箱(ノードやラック)の中で増やすのがスケールアップ、箱どうしをネットワークでつないで増やすのがスケールアウト | NVLinkとは?「1台の巨大GPU」を作る技術とスケールアップ/スケールアウトの違い |
| AIデータセンター | エーアイデータセンター | GPUを大量に積み、AIの計算に特化したデータセンター。電力と冷却の設備が大きくなる | AIデータセンターとは?従来型との違いと構造を解説 |
| AIサーバー | エーアイサーバー | AIの学習や推論に使うサーバー。GPUなどのAI向けのチップを積んだGPUサーバーが中心 | GPUサーバーとは?AIサーバーとの違いとCPUサーバーとの比較、主な種類を図解 |
| GPUラック | ジーピーユーラック | GPUサーバーを何台もまとめて収める、大きな電力・重さ・発熱に耐える専用のラック(棚) | GPUラックとは?「高密度化」でデータセンターが変わる理由 |
| ラック | ラック | サーバーやネットワーク機器を上下に積んで収める棚。AIのGPUサーバーでは、電力と発熱に耐える専用のものになる | GPUラックとは?「高密度化」でデータセンターが変わる理由 |
| ハイパースケーラー | ハイパースケーラー | 巨大なクラウドやネットのサービスを運営し、自前で大規模なデータセンターを建てる会社。Google・Microsoft・Amazon・Metaなど | AIデータセンターはなぜ電気を食うのか?電力需要の構造をやさしく整理 |
| zHBM | ゼット・エイチビーエム | HBMをGPUの隣ではなく真上(Z軸の方向)に積むSamsungの次世代メモリの構想 | zHBMとは?HBMをGPUの”真上”に積むSamsungの新構造 |
| HPB | エイチピービー | Heat Path Block。パッケージの中に熱を逃がす専用の柱を埋め込む、Samsungの熱対策の技術 | HPBとは?チップの中に”煙突”を建てる発想 |
| AI PC | エーアイ・ピーシー | AIの処理を受け持つNPUを積み、手元でAIを少ない電力で動かせるパソコン | AI PCとは?NPUの役割と「普通のPC」との決定的な違い |
パッケージ・後工程
| 用語 | 読み | ひとことで | 詳しい記事 |
|---|---|---|---|
| KGD | ケージーディー | Known Good Die。組み立てる前に、良品だと確かめたチップ | KGDとは?HBM時代の最重要概念をやさしく解説 |
| ウェーハテスト | ウェーハテスト(「ウエハーテスト」とも) | チップに切り分ける前に、ウェーハのまま1つずつ動くかを確かめる工程 | ウェハーテストとは?切る前に”動くか”を確かめる工程 |
| プローブカード | プローブカード | 細い針をチップの電極に当てて電気を通し、検査するための部品 | プローブカードとは?HBM時代に需要急増の理由 |
| ウェーハプローバー | ウェーハプローバー | ウェーハを動かして、チップの電極をプローブカードの針に正確に当てる検査装置 | プローバーとは?半導体のウェハープローバーの仕組みとテスタ・プローブカードとの違い |
| バックグラインド | バックグラインド | ウェーハの裏面を削って薄くする工程 | バックグラインドとは?ウェーハを薄く削る裏面研削の工程とバックグラインダーを図解 |
| TAIKO研磨 | たいこけんま | ウェーハの外周の縁をリング状に残し、内側だけを薄く削るディスコの方式。反りと割れを抑える | TAIKO研磨とは?ウェーハの端だけ残す技術 |
| TCボンダー | ティーシーボンダー | 熱と圧力でチップを1枚ずつ押しつけてつなぐ装置(TC=Thermal Compression、熱圧着) | TCボンダーとハイブリッドボンディングの違い |
| ハイブリッドボンディング | ハイブリッドボンディング | はんだの突起(バンプ)を使わず、銅の電極どうし・絶縁膜どうしを直接つなぐ接合 | TCボンダーとハイブリッドボンディングの違い |
| チップレット | チップレット | 大きな1つのチップを機能ごとの小さなチップに分け、1つのパッケージの中でつなぐ設計 | チップレットとは?構造とモノリシックとの違い、AI時代に主流になった理由を図解 |
| 先端パッケージ | せんたんパッケージ | 複数のチップを高い密度で並べたり積んだりして、1つの部品にまとめる技術の総称 | 先端パッケージとは?2.5D・3D・チップレットの違いとAIチップで主役になった理由を図解 |
| CoWoS-L | コワース・エル | インターポーザーに小さなシリコンの橋(LSI)を埋め込んだCoWoSの種類。大きなGPUとHBMの組み合わせに使われる | CoWoS-S・CoWoS-L・CoWoS-Rの違いとは?3種類を表で徹底比較 |
| ガラスコア基板 | ガラスコアきばん | パッケージ基板の芯を樹脂からガラスに替えた基板。反りにくく、細かい配線を作りやすい | ガラスコア基板とは |
| ABF | エービーエフ | Ajinomoto Build-up Film。パッケージ基板の配線の層の間に使う絶縁フィルム | 味の素(2802)のABFとは?AI半導体を支える絶縁フィルムが世界シェア100%の理由 |
| CoWoS-S | コワース・エス | インターポーザー(中継の板)の全面にシリコンを使うCoWoSの種類。配線の密度が高いが大きさに限りがある | CoWoS-S・CoWoS-L・CoWoS-Rの違いとは?3種類を表で徹底比較 |
| CoWoS-R | コワース・アール | インターポーザーに再配線層(RDL)を使うCoWoSの種類。シリコンより安いが配線の密度は低い | CoWoS-S・CoWoS-L・CoWoS-Rの違いとは?3種類を表で徹底比較 |
| パッケージ基板 | パッケージきばん | 半導体のチップと、それを載せるマザーボードをつなぐ板。チップの細かい電極を太い配線に変換する | イビデン(4062)とは?AI半導体の「土台」ABF基板で世界首位 |
| コア基板 | コアきばん | パッケージ基板の芯(コア)になる板。今は樹脂(ガラス繊維入りのエポキシ)が主で、ガラスに替える開発が進む | ガラスコア基板とは |
| ガラスインターポーザー | ガラスインターポーザー | チップとチップをつなぐ中継の板(インターポーザー)を、シリコンの代わりにガラスで作るもの | ガラスコア基板とは |
| MR-MUF | エムアール・エムユーエフ | Mass Reflow + Molded Underfill。HBMのDRAMを積んで一度にまとめてはんだ付けし、すき間に液体の樹脂を流し込む方式(SK hynix) | HBMの製造工程とは?TSV・積層(MR-MUF・TC-NCF)・検査の15ステップを図解 |
| TC-NCF | ティーシー・エヌシーエフ | Thermo-Compression + Non-Conductive Film。HBMのDRAMを絶縁フィルムをはさんで1枚ずつ熱圧着で積む方式 | HBMの製造工程とは?TSV・積層(MR-MUF・TC-NCF)・検査の15ステップを図解 |
前工程・半導体の業界
| 用語 | 読み | ひとことで | 詳しい記事 |
|---|---|---|---|
| CZ法 | シーゼットほう | Czochralski(チョクラルスキー)法。溶かしたシリコンに種の結晶を浸し、回しながら引き上げて単結晶を育てる方法 | シリコン単結晶はどうやって作られる?結晶の育て方をCZ法・FZ法で解説 |
| エピタキシャル成長 | エピタキシャルせいちょう | ウェーハの結晶の並びを引き継いで、その上に薄い結晶の層を育てる成膜 | エピタキシャル成長とは?半導体の「もう1層」を解説 |
| 熱酸化 | ねつさんか | シリコンを酸素や水蒸気の中で加熱し、表面に酸化膜(絶縁膜)を作る工程 | 熱酸化とは?シリコンを「焼いて」絶縁膜を作る半導体プロセスを図解 |
| スパッタリング | スパッタリング | イオンを金属の板(ターゲット)に当て、はじき出された原子をウェーハに積むPVDの代表的な方法 | PVDとスパッタの違いとは?意味・仕組みとCVDとの違いを半導体の成膜で図解 |
| High-NA EUV | ハイエヌエー・イーユーブイ | レンズの開口数(NA、光を集める広さの値)を0.33から0.55に上げたEUV露光装置(ASML) | High-NA EUVとは?2nm世代を支える「次世代の主役」を徹底解説 |
| マルチパターニング | マルチパターニング | 1つの模様を何回かの露光とエッチングに分けて描き、1回では描けない細かさにする方法 | マルチパターニングとは?EUVを使わない微細化の「力技」を解説 |
| フォトマスク | フォトマスク | 回路の模様を描いた原版。光を通して模様をウェーハに写す | フォトマスク・レチクルとは?日本企業が世界寡占の半導体「型紙」 |
| レジスト | レジスト(「フォトレジスト」とも) | 光が当たると溶けやすさが変わる薬品。露光の前にウェーハに塗る | レジストとは?日本企業が強い「光で変質する薬品」の仕組みと主要メーカー |
| ドライエッチング・ウェットエッチング | ドライエッチング・ウェットエッチング | プラズマのガスで真下に削るのがドライ、薬液に浸して溶かすのがウェット | ウェットエッチングとドライエッチングの違い |
| イオン注入 | イオンちゅうにゅう | 不純物をイオンにして加速し、ウェーハの狙った深さに打ち込む工程 | イオン注入とは?不純物を「狙った深さ」に打ち込む装置の仕組み |
| ファウンドリ | ファウンドリ(「ファウンドリー」とも) | ほかの会社が設計したチップの製造を請け負う会社。TSMCが代表 | TSMCのAIインフラ支配力 |
| ファブレス | ファブレス | 工場(ファブ)を持たず、チップの設計に特化する会社。NVIDIAが代表 | NVIDIA AI半導体のサプライチェーン全マップ |
| シリコンサイクル | シリコンサイクル | 半導体の需要と市況が、数年ごとに好況と不況をくり返す波 | なぜ半導体株はこれほど乱高下するのか |
| BBレシオ | ビービーレシオ | Book-to-Bill ratio。受注額を出荷額(売上)で割った値。1を超えると、受注が出荷を上回っている | 株価より先に動く指標を読む |
| PECVD | ピーイーシーブイディー | Plasma-Enhanced CVD。プラズマの力でガスを反応させ、低い温度で膜をつくるCVD | CVDとは?LPCVDとPECVDの違いを初心者向けに図解 |
| LPCVD | エルピーシーブイディー | Low-Pressure CVD。圧力を下げた炉の中で、高い温度で質のよい膜をつくるCVD | CVDとは?LPCVDとPECVDの違いを初心者向けに図解 |
| FZ法 | エフゼットほう | Floating Zone(フローティングゾーン)法。ルツボを使わず、シリコンの棒の一部だけを溶かしながら動かして単結晶にする方法。不純物が少ない | シリコン単結晶はどうやって作られる?結晶の育て方をCZ法・FZ法で解説 |
| i線 | アイせん | 水銀ランプの光を使う、古くからある露光の光源。KrF・ArF・EUVより波長が長い | リソグラフィ光源の歴史 |
| パターニング | パターニング | ウェーハの上の膜を、回路の形どおりに残して削る一連の工程(露光・現像・エッチング) | マルチパターニングとは?EUVを使わない微細化の「力技」を解説 |
| 化学増幅型レジスト | かがくぞうふくがたレジスト | CAR(Chemically Amplified Resist)。光で生まれた酸が反応を連鎖させ、少ない光で感光するレジスト。KrFの世代から主流 | レジストとは?日本企業が強い「光で変質する薬品」の仕組みと主要メーカー |
| Intel 18A | インテル・エイティーンエー(英語読み) | Intelの最先端の製造プロセスの名前。GAAのトランジスタ(RibbonFET)と裏面電源供給(PowerVia)を組み合わせる | Intel 18A vs TSMC A16 |
| A16 | エー・シックスティーン(英語読み) | TSMCの次の世代の製造プロセスの名前。GAAのトランジスタと裏面電源供給(Super Power Rail)を組み合わせる | Intel 18A vs TSMC A16 |
冷却・電力
| 用語 | 読み | ひとことで | 詳しい記事 |
|---|---|---|---|
| コールドプレート | コールドプレート | GPUなどの上に載せ、中を流れる冷却液で熱を受け取る金属の板 | コールドプレートとは?仕組み・材料とヒートシンクとの違い、主要メーカーを図解 |
| 単相液浸 | たんそうえきしん | 冷却液が液体のまま循環して熱を運ぶ液浸冷却 | 単相液浸 vs 二相液浸 |
| 二相液浸 | にそうえきしん | 冷却液が沸騰して気体になるときに熱を奪い、冷やされて液に戻る液浸冷却 | 単相液浸 vs 二相液浸 |
| 誘電性流体 | ゆうでんせいりゅうたい | 電気を通しにくい冷却液。電子機器を直接ひたして冷やせる | データセンター冷却液とは?水・PG・誘電性流体と3M撤退の衝撃 |
| WUE | ダブリューユーイー | Water Usage Effectiveness。データセンターが使った水の量を、IT機器の電力量で割った水の効率の物差し(L/kWh) | PUEだけでは足りない?AI時代のデータセンター効率指標を初心者向けに整理 |
| 800VDC給電 | はっぴゃくボルトディーシーきゅうでん | ラックまで800Vの直流で電気を送る方式。NVIDIAが次の世代のAIラック向けに打ち出した | 800VDC給電とは?NVIDIAがラック直流化に踏み切った理由と、54Vでは足りなくなった構造 |
ネットワーク・光
| 用語 | 読み | ひとことで | 詳しい記事 |
|---|---|---|---|
| 光トランシーバー | ひかりトランシーバー | 電気の信号と光の信号を相互に変換する部品 | 光トランシーバーとは? |
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企業の読み方
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読み方の3つのパターンと、迷ったときのコツ
HBM・EUV・CDU・GIS・UPS・CXL・TSV など。3〜4文字で母音が少ない略語は、ほとんどがこの読み方です。
CoWoS(コワース)・NAND(ナンド)・FinFET(フィンフェット)・OSAT(オーサット)など。母音が入っていて英単語のように発音できるものです。
成膜(せいまく)・露光(ろこう)・液冷(えきれい)・受変電(じゅへんでん)・瞬低(しゅんてい)など。音読みでつなぐのが基本です。
迷ったときのコツは2つです。1つは、略語は正式名称に戻すこと。SOCAMM は Small Outline Compression Attached Memory Module、CDU は Coolant Distribution Unit と戻せば、読み方がわからなくても会話では「小型のメモリモジュール」「冷却液の分配ユニット」と言い換えられます。もう1つは、社名や商標は日本法人の表記に合わせること。Vertiv は日本法人が「バーティブジャパン」、AIメカテックは証券取引所の資料で「あいめかてっく」と、公式の表記が決まっています。

よくある誤解
日経クロステックや EE Times Japan は「CoWoS(コワース)」と表記しています。単語として読む略語です。
「えきれい」です。液浸は「えきしん」、水冷は「すいれい」と、音読みでつなぎます。
「まえこうてい・あとこうてい」が一般的な読みです。英語では front-end・back-end で、これは英語一覧の記事にまとめています。
まとめ
- 読み方は3パターン:1文字ずつ読む略語(HBM・EUV・CDU)、単語として読む略語(CoWoS=コワース・NAND・FinFET)、漢字の工程名(成膜・液冷・受変電)
- CoWoS は技術メディアで「コワース」。SOCAMM・CoPoS・Foveros は英字のまま使われ、カタカナの表記は定まっていない
- 迷ったら略語を正式名称に戻す。社名は日本法人・取引所の表記に合わせる
- 用語の仕組みは、各分野の入口の記事(HBM・CoWoS・製造プロセス・液冷・電力・CPO)へ
よくある質問
A. 「コワース」です。Chip on Wafer on Substrate の頭文字をつないだ名前で、日本の技術メディアもこの表記を使っています。
A. 「せいまく」です。ウェーハの上に薄い膜を積む工程で、英語では deposition。CVD・ALD・PVD などの方法があります。
A. 「えきれい」です。液体で熱を運ぶ冷却の総称で、液浸(えきしん)冷却や水冷(すいれい)も液冷の一種です。
A. 「エイチビーエム」と1文字ずつ読みます。High Bandwidth Memory の略で、GPU の隣に積む高速なメモリのことです。
A. 日本語の技術メディアでは英字のまま使われ、カタカナの表記は定まっていません。小型の差し替えできるメモリモジュールの略語です。
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